SL63 AMGに試乗してきました。
新しいSLではキーレスゴーになったんですね。国産車では当たり前になっているシステムですが、キーをバッグから取り出すことなくドアの解錠施錠、エンジンスタートできるのは便利ですね。
さっそく乗り込んでエンジンスタート。シフトレバーの上に付いたスタートボタンをカチッと押すと、ガルゥゥゥゥンと雄叫びを上げて6,208ccのV8エンジンが始動します。弩迫力のアイドリング音です。軽くアクセルをレーシングしてみると、これがまたレスポンスがいい。図太いエキゾーストがサイコーです。走り出してみるとアクセルフィーリングがぜんぜん違います。メルセデスはある程度踏み込まないと走り出す感じがしないんですが、このSL63は軽くアクセルを踏み込むだけでググっと前へ出ようとします。味付けをだいぶ変えてるんですね。
道路へ出て、さらにアクセルを軽く踏み込むと、低い回転数でもガルルルルと強烈にトルクが掛かるのを感じます。道が混雑していて、ゆっくりした流れに従うしかないのですが、それでも大パワーを秘めていることを感じさせられます。空いているバイパス路に出たところでアクセルをグワっと開けてみると、恐ろしい加速です。ウェットな路面では怖すぎて床まで踏み込めません。525ps、最大トルク64.2kg-mはまったく未知の領域でした。
ハンドリングは重めで、かなりクイックです。とてもいいフィーリングです。しっかりしています。
湿式多板クラッチのAMGスピードシフトはシフトダウン時に使ってみましたが、レスポンス良くシフトします。
足回りは、ゴツゴツしていてタイトですが、固すぎず路面のギャップでばたつくことはないです。ロールも非常に小さくて、車重を感じさせないです。
発表の写真で初めて見たときは、何となくアメリカンな面持ちに違和感を覚えたんですが、乗って触ってずいぶんイメージが変わりました。今はスパルタンな印象が大変気に入りました。一気に「欲しい」に印象が変わりましたが、お値段1,910万円でございます。
ちなみに、この車両、本日4時間程の走行、平均時速21kmで、平均燃費は3.5km/Lとインパネに表示されています。試乗車なので、みなさん無茶な走行をしているのでしょう。^^;
