SLS AMGともなると、常設展示されたり、ましてや常に試乗できるところなんてなかなかない。そんなSLS AMGを、いつもお世話になっているディーラーのご好意で試乗させてもらいました。
イリジウムシルバーのSLS AMG。右側の奥の車は僕のSLK。同じ色です。
ロングノーズが圧巻。ガルウィングのドアノブがドアの真ん中の下の方に付いています。
お借りしたSLS AMGは、シートやドアトリム、センタコンソール周りは赤のレザー。ステアリングやダッシュボードは黒のレザー。ルーフライナーは黒のアルカンタラ張り。スパルタンだ。
分厚くて高さのあるサイドシルを乗り越えてシートに乗り込むと、ガルウィングの取っ手にやっと手が届く。僕(173cm)よりも背が低いとそのままではドアを閉められないですね。
運転席は天井高がとても低くてタイト。小径のD型ステアリングがとてもレーシー。
まずMB構内から車道に出る時にブレーキを踏むことになるけど、ここでブレーキのタッチがいいことに気づきます。ストロークせずに踏力だけでクッと減速する。沈み込まないブレーキペダルはとっても好み。
試乗は一般道、それもそこそこ交通量があるのでなかなか踏み込めない。それでもペダルワークに対する反応で凄まじいパワーがあることを感じられる。
ドライブモードはほとんどS+(スポーツプラス)で試乗。ダンパのストロークと硬さは思ってたほど硬すぎず、路面のギャップの突き上げが不快には感じない。ステアリングの反応に、素早くノーズが動いてロールも殆ど無い。ハンドリングが気持ちいい。
車線が多くて空いてるバイパスに出て、ちょいと踏み込んでみました。排気音はドロドロした迫力あるサウンド。アイドリングではそこそこおとなしいけど、踏むこむとガルルルルーとエンジンが吠えて、恐ろしい加速。571馬力、トルク66.3kgmは初体験。以前SL63 AMGで経験した525PSを超えてることは体で分かります。
バイパスの軽い上りで、そこそこの速度からグッとアクセルを踏み込んでも20インチ295のリアタイヤが軽くスピンして車体が少し振られるのが分かります。おそろしいトルクです。まさにモンスターですね。
アクセルオフすると排気音がバラバラする感じがこれまたレーシー。すごく官能的。本当に運転していて楽しい。
やっぱり車は音や振動も大切なフィーリングだと感じる。そんな僕はやっぱり内燃機関世代なんだな。
こんなに楽しくて魅力的な車だけど、さすがにお値段が弐千四百萬円もするので手に入れることはできません。なかなか道で見かけることもないだろうな。貴重な体験でした。
車両を貸し出してくださったMBさん、ありがとうございます。
C63 AMGが気になってきましたよ。^^