某音楽系クラブのウェブとメーリングリストを自分のサーバ(このサーバ)に移設。
それにしても、サーバの設定を触るのは本当に久しぶり。すでにLinuxって何だっけって感じ。(^_^;
とりあえず作業についてメモしとく。
この某音楽系クラブのサービスは、これまでさくらインターネットのレンタルサーバのスタンダードプラン(年額5,000円)を利用してきた。だけど、ユーザ数と利用率を考えるとちょっと勿体ない。
自分の所有するサーバに引っ越してレンタルサーバ代を浮かせることにした。
ウェブサービスはコンテンツをそのまま移動してApatchにVirtual Domainを追加すればオッケーなので一瞬の作業。
問題はメーリングリスト。自分のサーバではメールの送信はログとかレポートなど管理用のメールを送信する必要があるから行えるようにしてるけど、受信は不要なので何も設定してないし、そもそも上流のRouterでSMTPポートを閉じてる。これを大幅に設定変更した。
自分のサーバはMTA(Mail Transfer Agent)にPostfixを使ってる。某音楽系クラブのドメインのメールの受信を行うためにPostfixにVirtual Domainの設定を行う。
Virtual Domainの設定にはいくつかの方法があるけど、今回はバーチャルエイリアスで行った。
まずはPostfixの設定ファイルmain.cfにエイリアスの設定を追加。
# vi /etc/postfix/main.cf
virtual_alias_domains = hogehoge.jp
virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual# /sbin/service postfix restart
次にエイリアス設定をvirtual に記述。
# vi /etc/postfix/virtual
hogehoge.jp anything
ml@hogehoge.jp account1
ml-ctrl@hogehoge.jp account2
......# postmap /etc/postfix/virtual
これでml@hogehoge.jpがacount1というユーザ宛にエイリアスされる、という具合。
次はメーリングリストのエンジンをインストール。さくらインターネットではfmlで動作している。なので自分のサーバにもfmlをセットアップ。
最新のfml4をこちらからゲット。最新といっても2004年だ。w
だいたいメーリングリストって手法がもう古い。今時は皆さんSNSなんかで情報共有してるよね。
fmlのセットアップと設定はドキュメントを見ればさほど難しくない。
少しハマったのは、Postfixからパイプされて実行されるfmlの実行権限。ドキュメントではfmlに専用のuidとgroupを設定しているけど、自分の環境ではnobodyで実行されるようでそのままではダメだった。maillogを見る限りは何もエラーは出ないが、届いたメールがfmlにパイプされてこない。(fml.plが実行されない。)
fmlのオーナーをnobodyに変更することで動作するようになった。(この方法で良かったんだろうか、、、)
さぁ、ここまででレンタルサーバ代5,000円/年が浮いたわけだ。さらにドメイン更新のコストを圧縮します。
某音楽系クラブのドメインはJPドメイン。これもさくらインターネットで管理してたけどドメイン更新料が3,800円/年掛かってる。これをもっと安いレジストラに移管することで経費を減らします。
今回は他でも世話になってるお名前.COMに移管。なんと偶然にもキャンペーン中(2014年3月10日19:00 ~ 2014年3月12日19:00)でJPドメインの移管手数料1円、更新料が永続的に2,980円/年(通常は7,224円/年)だった!
これで某音楽系クラブのウェブとメーリングリストの運用コストは、8,800円/年から2,980円/年へと大幅な圧縮。
もちろん自分のサーバの維持管理という見えにくいコストは発生するけど、他のサービスも担ってるので大した手間の増加にはならない。